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「混迷のマイル路線、「純粋」マイラーの欠如」
〜安田記念回顧
コラムニスト:Genu

 「混迷のマイル路線、「純粋」マイラーの欠如」 タイキシャトルが一頭、独裁体制を築いていた98年。
 エアジハードが上り詰めていった99年。
 そして、今年。

 ここ数年と比して、マイル界のタレント不足は如実に見られるようになった。
 最終的に人気になった馬たち…スティンガー、ブラックホーク等…だが、
 今になって考えてみれば、そこまでの信用が置けたのだろうか。
 前走で素晴らしい切れ味を見せたスティンガーは今回、田中勝春に乗り代わり。
 人気になって、あそこまで気楽な勝負が出来るかとなると。
 ブラックホークにしても、去年暮れには「スプリントの方が…」というコメントがあった。
 マイル、それもG1では何か足りない走りをずっと続けてきた馬だ。
 他にも、アドマイヤカイザーの5番人気と言うのも明らかに買い被られ過ぎ。
 # もっとも、この週を最後に武豊がアメリカ遠征と言うのもあっただろうが。
 シンボリインディにしたって、4歳春以降の勝ち鞍0では、普通ならば早熟と取られてもしょうがない。
 それが最終的には何と4番人気。いくら藤沢厩舎だからとは言ってもねぇ。

 そんな感じで、有力馬にはそれぞれ何らかの不安を抱えたままのゲートイン。

 逃げたのはエイシンルーデンス、2番手にダイワカーリアン。
 そのエイシンルーデンスだが、これはマイルでもスローに落として逃げるような馬。
 2番手のダイワも何を考えたのか押さえてしまって、結局マイルのG1にしては極端に遅いペース。
 出2ハロン目が11.2秒。こんな流れでは、後ろの馬は引っ掛かっても不思議無い。
 しかもインが荒れて外が伸びるだけに、ダイワと北村は直線で外へと持っていく。
 案の定、スティンガーが引っ掛かって前へ行ってしまい、直線ではダイワのその外へ。
 パドックを見た限りでは、叩かれて更に良くなったように見えたのだが…。
 ある程度溜めなければ斬れない馬だけに、この展開では確かに厳しかった。
 折り合いさえ付いていればという気もするが、こればっかりは騎手を一概に責めるわけにもいかないだろう。
 キングヘイローもペースがペースだけに、折り合いを欠くのを恐れたか早めの競馬。
 馬群で揉まれなかった分、この馬の力は出し切った感じはする。
 最終的に末を無くしての3着だったが、内容そのものは一番だったか。
 イーグルカフェは4kg貰ってこの内容では。
 デキは悪くなかったが、G1制覇の前走にしてもそれ程褒められた内容ではなかった。
 NHKマイルのレベルを見ても判るとおり、まだまだ古馬との差は大きい。
 ブラックホークも1600が長い…という訳ではないのだが、もう一押しが足りない。
 今後はよっぽど恵まれない限り、マイル戦ではこんなレースしか出来ない気がする。
 もっとも今回は骨瘤が出ていたとも聞くので、その分の同情の余地はあるだろうが。

 そして、連対馬にも触れなければならないだろう。
 本当は触れずに終わらせたいのだが…そうもいかないだろうし(笑)
 フェアリーキングプローンだが、結局は日本馬の有力所が走れなかったから、
 ただ単に浮上してきただけという気がしてならない。
 もっとも、以前にも1000mをコンスタントに56秒台で走っていたあたり、
 かなりの潜在能力の裏付けはあったのは認めなければならないだろうが。
 2着のディクタットは前走、馬場が堅すぎたとの事で6着。
 馬場が荒れ、柔らかくなった今回で本領を発揮したという所だろうか。
 欧州マイル戦線で好走していたのは伊達ではないという事を証明してくれた。
 デットーリの代打だったオドノヒュー…だっけ(^^; これも上手く乗っていた。
 惜しむらくは、4コーナーでのロスがもう少し無ければ…。

 混迷続くマイル戦線。
 秋は4歳、ダイタクリーヴァあたりがここに加わる筈だが、
 それにしてもこのマイル界を統一出来る器とはちょっと思えない。
 来年くらいまではまだまだ横並びという気もするが…どうだろうか。

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