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[異なる表現方法] コラムニスト:Genu

 こうしてレースが終わって振り返っても、やけに気付く事が少ない。
 時としてダービーよりもハイラップで進むことが有るオークス。
 しかし、今年のラップを明記すると、
 12.4-11.4-12.6-13.6-13.5-13.0-13.1-12.7-12.6-12.3-11.2-11.8
 と見てすぐに判る通り、異様なまでのスローペース。
 ある意味岡部Jのファインプレーとも言えるのだが…魅力に欠けるレースとなってしまったのも否めない所。
 こんな流れのG1なんて、評価するだけしょうがない気もするのだが。

 シルクプリマドンナは内々で殆どロスのない競馬。
 早めに先頭抜け出してしまって、スローペースをフルに活かしきっての押し切り。
 鞍上としても最高の騎乗だろうし、競馬内容そのものは十分評価できる。
 また、桜花賞時に見られたソエもかなり良化していた様子で、これも一因としてあげられるだろう。
 そう考えると、ソエ焼きの痕がはっきり残っていた桜花賞で、あそこまで来れたのは能力の一端だった
 と言う事か。

 ついでに某ブ○クの観戦記を見て一言。
 あのぉ…この馬、前走もバンテージはしてないんですけど(^^;
 多分、「調教時に付けていたのを」外したという事だろうが、書き方が凄く紛らわしい。
 まぁどうでも良いことですけどね(^^;

 2着は桜花賞馬、チアズグレイス。
 桜花賞後もビッシリ追われていて、中間輸送があったにも関わらず馬体重は増減無し。
 この辺りに馬そのものの相当な充実を感じた。
 直線は良く詰めていたが、結果として届かなかったのは、勝ち馬に比べて外を回したからか。
 パドックではかなり良く見せていたし、馬場悪化がそれ程で無かったのも大きかった。
 しかし本質的にはやはりマイル向き、今回はこのペースに助けられた部分があったのも事実。

 グランパドドゥは唯一、後方から追い込んできた。
 展開は向かなかったが能力の一端は見せた格好。
 ただバンテージを外した割には、脚元がそんなに良く見えなかったのだが…。
 ここら辺が直線、伸びきれなかった理由でもあるのだろう。
 また、父フジキセキが比較的母系に忠実な産駒を出すこともあって、距離はマイル〜中距離がベスト
 なのかも。
 他では、サイコーキララは落鉄があったのはやはり痛かった。
 それが無かったとしても、そんなに順位は変わらなかっただろう。
 血統的にも馬体的にもマイラーで、これはこれでよく頑張った。
 マヤノメイビーはまだまだ馬体に余裕有り。
 まぁ実績が示す通り、距離が短ければ変わる余地もあるだろう。
 何にしてもきっちり作らない事には、この先勝負になるか怪しい。
 レディミューズは初ブリンカー、鞍上のファインプレーもあって4着。
 ちょっと走りが重い感じで、今後も詰めの甘さは常に付きまとう筈だが。


 個々の馬は光を持っていても、何故かその輝きが鈍く見えた今年のオークス。
 勝ちに行くためのスローな逃げ、それは一つの作戦と言えばそうだろう。
 しかしそれで、彼女らが持つ魅力を完全に引き出せるのかどうか。
 素質とはまた別の、引き出してあげるべき物。
 それを開花させるのは、ある意味勝つよりも遙かに難しいのかもしれない。