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「目標は何処に」セントライト記念回顧 コラムニスト:Genu

 2頭の大逃げから始まった今年のセントライト記念。
 ただラップで見る限りでは、そんなにペースが速いわけではない。
 この2頭についていかないと言うのが、折り合い重視と言った最近の競馬を象徴している気が
 する。 いっつも瞬発力勝負になる競馬じゃ面白味も半減なんだけどねぇ…。

 ブラックタキシードは全体的にまだ少し重めの体つき。 レース後の鞍上コメントからも分かるが、
 序盤馬が全く推進意欲を見せていなかったということもある。
 それでも勝負所では自分から動き、捕まえた上で押し切った競馬はやはり強いの一言。
 また、春先で見られた気性の弱さも解消したのか、馬群に入っての競馬が出来たのも大収穫と
 いえるだろう。
 次走は菊に直行だろうが、まだ良くなってくる余地は残されている。
 だがそれで3強に敵うかとなると、首を捻らざるを得ないが。

 シンボリモンソーは春と比較すると、大分中身も詰まってきている。
 今回の2着という成績は、夏口にきっちり使われた分の強みと馬自身の成長度がまず一つ。
 そしてもう一点がしっかり足を溜めてこれたことに来るものだろう。
 唯一34秒台を叩き出してきたのはその証拠。
 結果を見た際に、どうしても展開に恵まれた感がしなくもないが…。
 これは来年の成長待ちかな?今の完成度ではまだどうにもならないだろうから。

 フサイチビームもシンボリ同様、かなり馬体はしっかりしてきた。
 ただそれ以上に、放牧明け-16kgという明らかな調整ミスの割に突っ込んできたという
 驚きの方が強い。 普通に考えると、ソエが固まって強い調教が出来るようになったとはいえ、
 放牧明けならばここまで落ちることはないだろう。
 もう一度しっかり立て直した上での競馬も見てみたい所だ。

 ホットシークレットは-6kgとは言え、いかにも急仕上げの馬体。
 その状況で、しかもあんなに競り合ったにも関わらず粘り込めるのだから大した物だ。
 適条件に戻ってくれば、重賞の一つや二つは取れる馬。
 この先も注目していきたい一頭だ。

 全馬ともここが目標ではなく、その先を見越した様子だった。
 このレースの冠ともなっている名馬がここから誕生するのか、少しだけ楽しみに待ってみようか
 と思う。