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「銀色の幻想」関屋記念 コラムニスト:Genu

  北の地はは涼しいと思ってる人、いるでしょうか。
 そう考えるのは大間違いです。
 今日の昼段階で38℃(爆) 僕は何しにこっち戻ってきてるんだ(^^;
 避暑のつもりが、全然意味なしって感じ(TT)

 さて、今週は関屋記念。
 最終的にはスピードワールドが一番人気に指示されたが、未だに人気の根強い馬だ。
 ただ、それが実力に見合った人気ならばともかく、応え切れない人気は苦しめるだけなのに…。
 彼の力を極限まで引き出せるほど体質が強くなく、骨折や裂蹄に苦しめられた。
 ただ、その長い休養は同時に彼の力を奪っていた。
 それをはっきり示したのが前走の朱鷺S。
 OP特別ながら「終わりかけた」馬の揃った実にレベルの低いレース。
 そのメンバー相手に追い込みきれなかった、それだけの事実が昔の彼ではないことを
 如実に語っている。

 馬場や体調に責任を求める声も聞かれた。それはそうかもしれない。
 でも2年前の春に魅せたあの末足なら。あの強烈なインパクトを誇った豪脚なら届いていたはず。
 それが見られない今、ちょっと差しただけでやれ「復活」と騒ぎ立てるのは間違っているのでは…。

 最終的に、レースはレコードで決着。
 見た目ラップはさほど早くないように思えたが、実際発表されたものを見てびっくり。
 頭3ハロンが12.2-10.0-10.6で32.8秒。
 例年以上に晴天が続いたことがこの高速馬場を生み出したのだろうが、それにしても凄い。
 この高速展開に巧く乗れたのが勝ち馬リワードニンファだろう。
 前走で2000mを使ったことで多少置かれ気味ではあったが、十分余力のある手ごたえ。
 そして4角早めの進出から粘るブラックホークを競り落とす、教科書通りの競馬。
 本質的にはやはり1800mベストの馬なのだが、集中力のさほど要求されない新潟ということで
 根幹距離も克服できた。
 でもG1云々というレベルには現状、とてもじゃないが到達できない。
 いわゆる「夏女」の1頭なのかも。

 2着に粘りこんだブラックホーク。
 1年以上の休養明けということから、さほど見ずに軽視してしまったのだが…。
 かなりの調教をこなして来ていたことが分かる。
 時計になる所を50日以上乗り込んできているのだから、実力を出せる出来にあっても不思議はなかった。
 でも、それ以上に鞍上のヘッドワークが巧くいった1頭。

 後は2番人気9着のエアガッツにも触れなければならないだろう。
 こちらは純粋なマイル戦の能力が足りなかったということなのか?
 前走はマイル戦を勝ったとは言え、レベルが低く力でどうにか押し切れた印象。
 それがペースが上がり、スピードと切れを要求されたのが苦しかったのか。
 実際、追走にはかなり手こずっていた様子だし、あれで足を無くしてしまったのだろう。


 もしかしたら、僕も未だにあの幻想に捕われているのかもしれない。
 あのインパクトがどうしても強かっただけに…。
 だから一時期の苦しんでいる姿は見てて辛かった。
 現在も徐々に調子を上げてはいるが、全く評価しないのもそこに起因している。
 中途半端な差しなんかじゃなく、あの当時の姿を取り戻してほしいから。
 あの震え上がらせる追い込みをもう一度だけでも見せてほしいから。
 血統面からも、今の姿からも、それを求めるのは無理だってわかっている。
 でも、きっといつか…とどこかで期待している自分もいる。
 それが適うかどうかは分からないが、きっといつまでもあの幻想に捕われているのではないか
 と思っている。