予想屋ダービーマッチ 11秋
くおーれの予想

今週は何かと「オンナの週」。競馬に限らず。今年のエリザベス女王杯は面白いレースとなりそうだ。
昨年の覇者スノーフェアリーの参戦に加えて、ブエナビスタ以外の国内牝馬一線級がほぼフルメンバーでの参戦。対して1000万下の馬でも出走が叶っている(オールザットジャズ・グルヴェイグ)事で上下差が激しいメンバーながら、上位は展開や調子などの馬の絶対能力以外の面でいくらでも上げ下げができるメンバー。

・アヴェンチュラ
骨折休養明け2連勝でGI秋華賞を制覇。3歳馬で実績に分があるレーヴディソールに対して勢いならこちらだろう。調教のタイムがかなり地味ではあるが調教自体3頭併せでこの3頭以外でも頭数が多い時間帯で道中他の馬が支障になりかかったシーンもあるし、折り合い重視の調教でタイム自体は不安ないと見る。

・イタリアンレッド
夏から3連勝中で古馬前哨戦府中牝馬Sも勝利。調子は引き続き良いようには見えるが上がりがある程度かかる展開が理想。上がり競馬になったマーメイドSは落としているのが気がかりではある。

・ホエールキャプチャ
結局3歳牝馬3冠路線では無冠に終わってしまったが、栗東滞在で一応の調教は出してきている。前走は内が露骨に伸びる馬場を外に回した分伸びあぐねたが、距離延長でこれはカバー可能。しかし3歳牝馬と考えるとレーヴディソール相手に2歳〜3歳春では完敗の内容だけに、どこまで戻してきているか。

・アパパネ
府中牝馬S14着惨敗後、やや中身不満ではあるのだがこれは休み明けだし最後はまともに追っていない。14着とはいえ勝ち馬からは1秒差。今回は栗東入厩できっちり負荷をかけるトレーニングができたと見る。前走で人気を落とすなら侮れないし、牝馬GI完全制覇の夢もかかる。しかしヴィクトリアマイルは精神面までにダメージを与えかねない厳しい競馬。ブエナビスタを封じはしたがミスプロ系で距離への不安と復調への不安はつきまとう。

・アニメイトバイオ
昨年はアクシデントでの惨敗。この馬もまだGI無冠ではあるものの常にバイプレイヤー的な活躍はしてきている。連下には絶対置くべき1頭。

・レーヴディソール
骨折で8ヶ月ぶりの出走。調教後計測の時点でチューリップ賞より20kg太い状態で本番も16kg程度の増加は十分考えられる。若干太いのは確かだがほとんどは成長分によるもの。加速をつけられる京都芝2200mで前が楽なペースで行く(2009年の用なパターン)がない限り、無視はできない存在。+12〜+16程度なら十分許容範囲内であるし、今年のメンバーで無事なら牝馬3冠を獲得してもおかしくなかったポテンシャルがある。やや早熟傾向に出やすく故障しやすい血統だが、字面予想では見限れない存在。

・フミノイマージン
新潟開催の福島牝馬Sから確実に頭角を表してきた存在。混合の金鯱賞では極悪の不良馬場の中でも6着にふんばった実力は本物。人気手頃で面白い存在だろう。

・ダンシングレイン
3歳牝馬としてスノーフェアリーに続けるか。しかし英国オークスや重馬場のディアナ賞勝ちなど、スノーフェアリーとはややベクトルが違う印象の欧州血統馬に感じる。スノーフェアリーが父インティカブでマイル〜中距離での強さがあった血統かつ、タイキシャトルが海外遠征をした際には最大のライバルになる(・・・が故障でジャックロマロワ賞には出走できず)はずだった父。スピード面で利のあったスノーフェアリーに比べると地味な印象が否めない。

・スノーフェアリー
昨年の圧倒的勝利は確かに強い中身。メイショウベルーガ・アパパネに4馬身差は完勝であったもののこの時の馬場は少々内目が緩い馬場で日本馬が通らない場所をうまく通って勝った、という印象だ。今年に入り古牡馬相手に健闘も勝ちきれない中身に加えて、凱旋門賞→英チャンピオンS(グリーンチャンネルの「海外競馬ジャーナル」を見た方なら御存じだと思うが、今年は英国版ブリーダーズカップミーティングにより競走集約があったようで、アスコット競馬場での開催)と中1週で厳しいレースを繰り返してきた後で余力が心配。昨年は英セントレジャーから2花月間隔を開けてきているが、9月からここで4戦目。おそらくはこのレースが年内最後のレースとなろう(JCには行かないと見る。行くとしても香港カップか)国内での調教は軽いキャンターと金曜日の15-15程度で外国馬が2年連続走る事が難しい日本のGI事情から、今回は消しとする。更に大外枠で今年はマークもキツくなるはずだ。

スノーフェアリーを今回は軽視し、もう1頭の外国馬ダンシングレインも日本の芝適性に不安があり外国馬は軽視。
◎ 1.アヴェンチュラ
○ 8.レーヴディソール
▲ 4.アパパネ
★ 3.ホエールキャプチャ
△ 2.7.10

本命はアヴェンチュラとした。秋華賞の時に比べると外差しシフトになってきた馬場ではあるものの、このメンバーならそう流れは速くならず平均ペースで流れそう。4角をうまく馬場のいい所を回ってくれば3連勝も十分。
対抗レーヴディソールは休み明けの分だけこの評価も◎と実績・素質では互角かそれ以上。秋華賞2着キョウワジャンヌがマイルCSに回った分だけ紛れが少ないレースになり、後方待機からの直線一気がハマるようなら休み明けでもパフォーマンスは「牝馬版ディープインパクト」とも言えるものがある。しかし母レーヴドスカーからほぼ全ての仔に遺伝してしまっている体質の弱さが心配だ。調教自体でまずまず仕上ってはいると見るが、実は回ってくるだけでしたという場面も十分考えられる。

アパパネは今回3番手。府中牝馬Sは元々3歳時から栗東滞在を多用していた馬だけに美浦のコースでは負荷がかからなかったし、休み明けで人気過剰。大敗ではあるがこの中身は気にしなくて良い。しかし3歳馬と比べると3歳牝馬3冠を取った時に比べるとパフォーマンスが落ちている印象はどうしても否めず、この距離は本質得意ではない。マイルでやるならば○はつけなければならないがこの距離では印を落としざるを得ない。

ホエールキャプチャはアヴェンチュラ・レーヴディソールとはどうしてもパフォーマンスでは1枚落ちるがそれでも3歳では3番手〜4番手につけているべき1頭(もう1頭がオークス馬エリンコートだが、現状は消し)。

府中牝馬S組からはGIII時代ではあるものの、1998年のメジロドーベル以来勝利が出ていない(2000年のトゥザヴィクトリーもこの年は負けている)レース。今年からGII昇格で直結した事である程度このレースへの連続的効果が変わってくる可能性はあるが現時点では府中牝馬S上位組は連下評価までとする。もう1頭買うならば府中牝馬Sはピンナの騎乗ミスで7着に負けたレディアルバローザ。今回は大きく人気を落とすはずだがヴィクトリアマイル3着の実績は忘れてはならない。

馬券は馬連で
ボックス 1.2.3.4.7.8.10.17 28点×200G(5600)
ボックス 1.2.3.4.8 10点×400G(4000)
流し 1=2.3.4.8 4点×100G(400)