予想屋ダービーマッチ 03秋
ミントの予想

中山のスプリント戦は高松宮記念の中京とは違い、
坂もあり、スピードだけでは勝てない。
総合力が問われるものになるだろう。
では1頭ずつ見ていこう。

◎1.テンシノキセキ
特筆したスピードは無いものの、
父フジキセキ、母父ミスプロから
十分な粘りとスタミナを持っている感がある。
サンデー系らしいスピードにこのようなものが加わったおかげで
ここまでの実績があげられたのだろう。
坂のある右回りの阪神、中山の成績は2−0−0−2。
中山では1戦1勝。坂は問題ないだろう。
負けた時はそんなに信用できない騎手だったんで度外視可能。
問題なのは最内枠。出遅れたら飲み込まれるだけにスタートが最重要。
だが逆に、それさえ良ければ十分勝ち負けになる存在。
調教でも素晴らしい動きをしてたようだし、初GI制覇なるか。

 2.ハッピーパス
典型的なサンデー産駒。
マイルあたりを得意とするややスピードタイプ。
中距離や短距離でもそこそここなせる器用さはあるが、
それだけで勝てるほどのGIではない。
何よりも不安要素になるのが、鞍上。
前走のデザーモはまぁ問題無いとは思うが、
今回はカツハル、しかも初騎乗ではいまいち信用がおけない。
さすがに厳しい。

 3.キーゴールド
血統的にスピードを強調するものは特に無く、
休み明けで、これも鞍上は初騎乗。
調教でもそんなに動きは良くなかったし、
勝つ要素が無い、と言わざるを得ない。

 4.ショウナンタイム
この馬は何しにきたのだろうか。
レディブロンドに対抗しようとでも思ったのか。
1600万下で大敗したにもかかわらず、しかも連闘で。
オープン以前に1600万下でも勝負にならない。
血統で見ても一発があるとはとても思えないし、
ビリ候補の筆頭。

△5.サーガノヴェル
中山の鬼。連帯率100%。
1200m戦に至っては勝率100%。
これはダンチヒ系としての粘り強さと
母父アリダーのパワーとスピードを持ち合わせているため、
中山にとても合っているのだろう。
心配なのは前2走の大敗。
直線や左回りが苦手というだけで、度外視するのもどうかと思うし、
休み明けでももう少し粘って欲しかった。
調教でもあまり良い動きではなかったようだし、
勝ち負けは厳しいかもしれないが、一発はある。

△6.レディブロンド
5歳デビュー。しかも初戦が1000万下。しかも勝つ。
普通では考えられないという感じで話題性は十分。
自分は初戦を見たことはあるのだが、
末脚は経験を積んだ古馬顔負けの素晴らしいものだった。
初戦はハナ差だったが、これは経験上仕方ないところ。
それからのレースは他の馬を圧倒する走りを見せている。
血統的には父シーキングザゴールドから
十分なスピードとパワーを受け継いでいるのだが、
母方もそれに負けてはいない。
母父アルザオ、母母父バステッドから
外国の重厚なスタミナをと底力を得ている感がある。
単調なスピード馬ではなく、マイルでも十分通用しそうである。
父が同じところではシーキングザパールに似てるかもしれない。
ウィークポイントとなるのが、経験の浅さ。
オープンは初めてであり、その速いペースに戸惑うかもしれない。
が、能力は素晴らしいものがあるので、速いペースになっても
途中でついていけなくなるような軟な馬ではないと思う。
あとは連闘であるということか。
疲れが溜まったのか、前走の末脚は少し鈍った感があった。
調教も厳しくはできないだろうし、
何より減った馬体重をどこまで戻せるかがカギだろう。
前走ー10だったので、これ以上のマイナスは避けたいところだが…
あと、鞍上もちょっと不安。デザーモが乗れば最高だったのだが、
今回はヨシトミ。まぁ一回乗ったことがあるのでヘタな騎手よりは良いのだが。
しかし、この馬の能力を最大限に引き出せることに関しては微妙なところか。
それにしても2番人気はこの馬にとって過剰な気がするのだが…

 7.ゴッドオブチャンス
父コジーンからスピードを、母父ミスプロからパワーを受け継いでいるが、
どうも走りにムラがある感じがあり難しい。
枠からして逃げにいくと思われるが、
逃げ切れるだけの能力があるかというのは疑問が残る。
調教でもなかなか良かったし、掲示板まで粘りこむこともあるかもしれない。

▲8.デュランダル
サンデーのスピードと瞬発力を受け継いだ馬であり、
休み明けの前走は3H33.3という素晴らしい末脚を見せた。
母父ノーザンテーストで底力はあるが、パワーが不足気味なのがネックか。
今回は調教でもかなり良い動きをしていて、十分勝ち負けになると思われる。
トロットスターを彷彿させるような馬だ。

 9.カルストンライトオ
父ウォーニング、母父クリスタルグリッターズから
スピードを受け継いではいるが、スタミナが微妙だし、パワー不足。
中山では通用しなさそうなタイプで、騎手も初騎乗だし、
前走も大敗したし、厳しい。

 10.アグネスソニック
父アンブライドルズソングから底力を、
母父ヌレイエフからスピードを受け継いでいる馬。
GV程度なら連帯できる能力を持ってはいるが、GIになるとつらいか。
大敗はしないが掲示板は微妙という感じ。

○11.ビリーヴ
これが引退レースとなるのだが、
その割にはどうも調教での動きが微妙というか…
ただ、父、母父、母母父からそれぞれスピードを受け継いでおり、
生粋のスプリンターである。
さらには母父のダンチヒからの粘り強さも兼ね備え、
先行してもなかなか落ちる事の無い走りが出来る。
前走はテンシノキセキを惜しくも捉えることが出来なかったが、
非常に僅差だし、3kgも差があったことを考えれば逆転は十分可能。
今回の最大の問題は枠か。高松宮記念の時は
最内枠という、先行馬にはかなり良い位置だったのだが、今回は微妙。
ただ、騎手がアンカツということもあり、
おそらく3〜4番手の位置にいられると思う。
GI2勝の実績からスピードは一番だと思うし、十分勝ち負けになる存在。

 12.イシノグレイス
血統的に粘りこむ競馬が得意なようで、
新潟や欧州のような直線コースが向いているように思われる。
悪く言えば、スピードに関してはいまひとつかもしれない。
調教は良かったようだが、外枠だし道中ついていくので精一杯だろう。

×13.アドマイヤマックス
血統からして能力があるのは分かるが、さすがに短距離はつらいだろう。
総合力が問われやすいマイルや中距離なら
十分能力が発揮できると思うので、天皇賞に行った方が良かったような。
鞍上が武だし、そう簡単には捨てられないのだが、
さすがに3番人気というのは人気過剰か。

 14.ナムラマイカ
父サクラバクシンオーのスピードと母父ラシアンルーブルの底力を生かして
大駆けする可能性もあるが、その可能性を見出すことは無謀か。
休み明けにもなるし、大敗続きだし、オープンも勝ってないし、
何より調教での動きが頼りないらしい。中舘は初騎乗でこれに乗るなら
カルストンライトオあたりのほうが良かったような気がするが…

 15.イルバチオ
血統的に強調できるものは特に無く、前走も勝つには勝ったが
GIで通用する力を持っているかというのは微妙。
極端にハイペースになったりすれば分からないこともないが…
馬券に絡むのは難しいだろう。


買い目  3連複  1−11−8      5000
            1−11−5.6    2000
            1−11−13     1000

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